ルネサンス時代:現実の再現
約15世紀から始まったルネサンス は美術の歴史の中で重要な時代です
ルネサンスは初期ルネサンス、盛期ルネサンスの時代に分かれます
初期ルネサンス

Photo by Francesco Bini / CC BY-SA 4.0
初期ルネサンスは、中部イタリアの商業都市フィレンツェを中心に広がりました
彫刻では、ドナテロという彫刻家が活躍しました
解剖学を研究し、骨格や筋肉の表現を取り入れてより自然に近い彫刻を制作しました

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絵画では、マザッチオという画家が活躍しました
マザッチオは、画家の中で初めて正確な遠近法で絵画を表現しました
盛期ルネサンス
盛期ルネサンスでは多分野にわたる巨匠が登場しました
ミケランジェロ

Photo by Stanislav Traykov / CC BY-SA 3.0
ミケランジェロは彫刻家、画家、建築家、詩人です
幼いころから高い技術を発揮しました
ハッチング技法により、重厚感を演出し作品を制作しました
代表作品は「サン・ピエトロ大聖堂のピエタ(上)」です
レオナルド・ダ・ヴィンチ

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レオナルド・ダ・ヴィンチは画家、建築家、彫刻家、科学者、土木技師、音楽家、演出家です
レオナルドは遠近法を更に、空気遠近法、遠近法の消失点、を利用してより絵画を進歩させました
空気遠近法は、遠くの景色ほど、青みがかる、輪郭線がぼやける現象を再現した技法です
レオナルドはこの現象を発見しスフマートによる空気遠近法の技法をつくりました
また、消失点を利用した「最後の晩餐(上)」では、中央のキリストに鑑賞する人の視線があつまるように制作されています
スフマートについて、レオナルドは「ものに輪郭線はない」と考えました
このことから、背景と人物を自然にとけこませる表現技法のスフマートをつくりました
薄くといた絵具を何回も塗り重ね、繊細で柔らかいぼかしをつくる技法をつくりました

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「モナ・リザ(上)」では、ほほ、背景に使われています
レオナルドの代表作品は、「モナ・リザ」、「最後の晩餐」です
ラファエロ

ラファエロは画家、建築家です
ルネサンス期の多くの技法や考え方を吸収し進化させ、後世に規範とされる作品を制作しました
調和のとれた穏やかな表現にくわえて、明暗やテーマなどにコントラスト(対比)を用いた作風が特徴です
印象派:光の表現
印象派は1860年代にフランスで始まった芸術運動です
次の点から芸術家はルネサンス時代の絵とは大きくちがう絵をつくり始めました
・「カメラの発明」
本物そっくりに写す仕事はカメラができるようになりました
・「光の分析の進歩」
影はそれまで一様に黒や茶色で描かれていました
しかし、赤、青、黄色の3原色が研究されるにつれて、補色と影の関係が明らかになり、緑の樹木の影には補色の赤が使われるようになりました
・「金属のチューブの開発」
屋外の制作ができるようになり、自由度が高まりました
また、なるべく色をにごらせないことを考え、筆触分割という点描の混色技法が使われました
筆触分割は色を混ぜ合わせて新しい色を作らず、別々の純色を隣りに配置し色を作ります
このことにより、となり同士の色が網膜上で疑似的に混り、新しい色が作られます(視覚混色)
筆触分割により、絵全体の明るさと輝きを維持でき、細かな色の変化や空気の揺らぎを表現することができるようになりました
クロード・モネ

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クロード・モネは印象派の代表的な人物です
モネは印象派の中でもっとも忠実に光と影を追及した画家です
同じ主題をさまざまな光の加減のもとで何回も描いたシリーズ作品が有名です
抽象芸術:形と色が主役

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抽象芸術の活動は20世紀初頭にはじまりました
抽象芸術は、最も重要な形(四角形や三角形という基本の図形)と色(三原色)を使い、芸術の本質を追求しました
このことにより、現実の再現をやめ、形と色がもつ力を引き出そうとしました
代表的な芸術家は「モンドリアン(上)」です